やさしい反抗期

日常やニュースの違和感を、飲み込まずに考えるブログ。

AI時代、「頭がいいだけの厄介な人」は不要になる

OpenAIが2026年8月1日、数学と理論計算機科学の長年の未解決問題について、10件の新しい成果を発表した。

使われたのは、次期主要モデルとされる「Astra」の内部版だという。高次元の球充填、群論、量子計算、格子暗号、ラムゼー理論など、普通の人には名前を聞いただけで頭が痛くなるような分野が並んでいる。

OpenAIによれば、数学的な議論そのものをAIが生成し、人間が同じモデルを使いながら論文として整理した。その後、証明支援系のLeanを使った形式化も行われ、証明データはGitHubで公開されている。

もちろん、OpenAIが発表したからといって、10件すべてが数学界で最終的に認められたわけではない。Leanで証明が通っていても、形式化された命題が元の問題を正確に表しているか、仮定におかしなものが紛れ込んでいないかは、人間の専門家が確認する必要がある。Leanの公式文書も、「証明が正しいか」と「その定理文が何を意味しているか」は別の問題だとしている。

それでも、これが本当に複数の新しい数学的成果として認められるなら、かなり大きな出来事だと思う。

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AIは仕事を奪うのか――生産性停滞を研究してきた経済学者が「五分五分」と答えた理由

AIは人間の仕事を奪う。

この言い方は分かりやすい。実際、仕事の一部が自動化され、採用が減る職種も出てくるだろう。ただ、最近はそれだけでAIを語るのが難しくなってきた。

スタンフォード大学の経済学者、ニコラス・ブルームが、Financial Timesのポッドキャストで興味深い話をしている。

ブルームは、企業経営者への国際調査をもとに、過去3年間ではAIが雇用や生産性に与えた影響はまだ大きくないと話している。一方で、経営者たちは2029年までに、AIによって年間約1%の生産性上昇が起きると予想しているという。

ここにはかなり大きな落差がある。

現時点では目立った成果が出ていない。それでも経営者は、これから数年で効果が表れると考えている。

ブルーム自身も、AIによって生産性の流れが本当に上向きへ変わる可能性を、現在は五分五分と見ている。

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チームみらいへの一票は、政治参加だったのか、それともスパチャだったのか

チームみらいに期待していたのは、国会議員にAIツールの使い方を教えることだったのだろうか。

2026年6月25日、チームみらいの安野貴博氏は、国会議員向けの「バイブコーディング勉強会」を国会内で開催した。与野党のおよそ20人が参加し、AIと会話しながらウェブサイトやアプリを作る体験をしたという。チームみらい自身も、超党派のAI勉強会や政治・行政関係者向けの勉強会を、これまでの成果として紹介している。

もちろん、政治家がAIについて何も知らないよりは、知っていた方がいい。

官僚が作った資料を読むだけではなく、議員自身がAIを操作し、何ができて何が危険なのかを理解する。その必要性まで否定するつもりはない。

ただ、それを見ているうちに、だんだん疑問が湧いてきた。

私は、政治家を便利にするためにチームみらいへ期待していたのだろうか。

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サム・アルトマンに心境の変化? 「AI CEO」への発言が変わった

2025年11月、OpenAIのサム・アルトマンは、「OpenAIがAIによって運営される最初の大企業になれなかったら、自分を恥じる」という趣旨の発言をしていた。

AIが部門を管理するだけではない。いずれはAIがCEOになり、会社全体を動かす。少なくとも当時のアルトマンは、そんな未来をかなり前向きに語っていた。

ところが、2026年7月28日に公開されたポッドキャスト「Invest Like the Best」では、ずいぶん違うことを話している。

アルトマンは、企業の意思決定に責任を持つ人物が誰なのか、人々は知りたがると説明した。悪い判断が行われたとき、誰に責任を問えばいいのか。その相手として、人々はAI CEOをあまり望んでいないという。

ずいぶん現実的な話になった。

もちろん、アルトマンが「AI CEO構想を正式に撤回した」と発表したわけではない。

AIの能力が不足しているから、CEOにはなれないと言ったわけでもない。技術的には可能になったとしても、人間の側がそれを受け入れないのではないか、という話である。

それでも、わずか数か月前まで「OpenAIが最初にやるべきだ」と語っていた人物が、今度は「人々はAI CEOを望んでいない」と話している。少なくとも、考え方が変わってきたのは確かだと思う。

面白いのは、アルトマン自身も、ほとんどの場面でAIより人間と関わりたいと話していることだ。

AIのコンサルタント、AIの営業担当者、AIのエンジニアは、すでに作ろうと思えば作れる。それでも多くの人は、人間と仕事をすることを選んでいる。

画像や文章についても同じらしい。

AIが見事な絵を作れるようになっても、人はその作品を誰が作ったのか気にする。小説を読めば、作者がどんな人物なのか知りたくなる。

これは単なる性能比較ではない。

AIのほうが速い。AIのほうが安い。場合によっては、人間より正確かもしれない。それでも、誰が作ったのか、誰が判断したのか、誰が責任を取るのかという部分は残る。

ここからは私の推測だが、AI CEOの最大の問題は能力ではなく、責任なのだと思う。

AIが間違った経営判断をして会社が傾いた場合、誰が責任を取るのか。AIそのものを辞任させても意味はない。結局は、AIを導入した人間、取締役会、株主、開発会社などの責任になる。

それなら、最初から人間のCEOを置いたほうが話が早い。

都合のいい判断だけをAIに任せ、問題が起きたら「AIが決めました」では済まされない。むしろAI CEOは、責任の所在をぼかすための便利な盾になりかねない。

アルトマンは、AIが経済を予想したほど急激に変えていない理由として、人間が人間を信頼し、人間と働くことを楽しんでいる点を挙げている。

AI企業のトップが、人間関係の強さを少し見くびっていたと認め始めたようにも見える。

AIが人間の仕事を奪えるかどうかと、人間がAIに仕事を任せたいかどうかは別の問題だ。

技術的に置き換えられるからといって、社会が置き換えを望むとは限らない。

AI CEOという発想は、AIの進歩を分かりやすく見せるには都合がいい。だが、会社は性能テストではない。失敗したときに謝る人間も、責任を負う人間も必要になる。

結局、AIが最後まで苦手なのは、判断そのものではなく、判断した後に責任を引き受けることなのかもしれない。

出典:

・YouTube「Sam Altman on AGI, Compute, and Human Agency」(Invest Like the Best、2026年7月28日公開)
https://www.youtube.com/watch?v=XDB5beon4DY

・Business Insider「Sam Altman says people don’t really want an AI to act as CEO」(2026年7月28日)
https://www.businessinsider.com/sam-altman-ai-ceo-humans-work-future-2026-7

・Business Insider「Sam Altman says he would be ashamed if OpenAI weren't the first company run by an AI CEO」(2025年11月5日)
https://www.businessinsider.com/sam-altman-openai-ai-ceo-2025-11

2017年のギャグアニメと、2026年のシンギュラリティ発言

YouTubeで『あいまいみー』を見ていたら、妙に引っかかる場面があった。

2017年に放送された第3期『あいまいみー~Surgical Friends~』の第5話「つづきまして2017」。ディープラーニングやイーロン・マスクの宇宙開発といった、当時の新しい技術が話題に出てくる。

そこで語られるのが、行き過ぎた技術に人類はついていけるのか、そしてそれが、やがて来る審判の方舟になるのではないかという話だった。

いつもの調子で流れていくギャグの一つなのだが、2026年の今になって見ると、あまり笑って済ませられない。

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サムアルトマンが語った「シンギュラリティの現在地」と、OpenAIが次に狙うもの

YouTubeで「サムアルトマンが、もうシンギュラリティの中にいると語った」という動画を見かけた。

最初は、また少し大げさに切り取った動画なのかと思った。AI関係の動画ではよくある話だし、「シンギュラリティ」という言葉自体が強すぎるので、そこだけ抜けばいくらでも煽れる。

ただ、元のインタビューを確認してみると、これは少し違っていた。

サムアルトマンは本当に、

「we are now like in the singularity」

と話している。

もちろん、「今日この瞬間にAIが人間を超えて、勝手に自己改良を始めた」という意味ではない。その後の話まで聞くと、AIの進歩が指数関数的に続いていて、もうその大きな変化の途中に入っている、という意味に近い。

それでも、OpenAIのCEOがこの言葉を使っているのはなかなか重い。

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上半期ベストバイはKeychron C3 Pro。毎日使うものだからこそ違いが大きかった

今週のお題「上半期ベスト◯◯」

今年の上半期に買ったものを振り返ってみると、一番よかったのはキーボードかなと思う。

買ったのはKeychron C3 Proの茶軸。

キーボードなんて文字が打てればいいと思っていた時期もあったけど、実際にちゃんとしたものを使ってみると、思っていた以上に違った。

特に自分はパソコンを使っている時間が長い。

そう考えると、キーボードってパソコンの中でもかなり重要な部分だ。

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